重要なのは「個人信用情報」と「クレジットスコア」だった!クレジット審査の秘密

キャッシング基礎知識

2015.06.25

クレジットカードの審査では、「個人信用情報」「クレジットスコア」が重要。
クレジットカードだけでなく、カードローン・分割払い・住宅ローンなど、あらゆる「融資」に関する審査で、重要になります。

ここでは、この「個人信用情報」「クレジットスコア」について、詳しくまとめます。
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【目次】

1.「個人信用情報」と「クレジットスコア」の違いは?
1-1.個人信用情報…すべての審査・融資・返済の記録
1-2.クレジットスコア…信用情報を元に、各業者・ブランド・銀行が独自でつけた点数

2.個人信用情報について
2-1.管理する組織「個人信用情報機関」について
2-2.どういう記録が残っているのか
2-3.どのくらい審査に影響するのか

3.クレジットスコアについて
3-1.クレジットスコアに影響する要素
3-2.クレジットスコアを上げる方法は?
3-3.「クレジットヒストリー」との違い

4.まとめ&補足「借りない人より、借りて返済する人の方が高評価」

1.「個人信用情報」と「クレジットスコア」の違いは?

個人信用情報とクレジットスコアは、しばしば混同されます。
確かに効力としては似たようなものですが、キャッシングの審査について知るために、両者の違いをまとめておきましょう。

1-1.個人信用情報…すべての審査・融資・返済の記録

個人信用情報は、その人のキャッシング・クレジット・分割払いなどの情報が、すべて記録されています。

返済の遅延・クレジットカードの強制解約・自己破産などの重大な記録はもちろんのこと。
「カードの紛失」などの細かいことも、記録されていると言います。

もちろん、プラスの情報も記録。
遅れずに返済していればそれもわかりますし、これまで累計でどれだけのお金を、しっかり返済してきたか…ということもわかります。

このように、その人の融資に関するすべてのことが記録されている…。
それが「信用情報」です。

1-2.クレジットスコア…信用情報を元に、各業者・ブランド・銀行が独自でつけた点数

クレジットスコアの大本は、信用情報です。
信用情報を単純に「点数化」したのが、クレジットスコアです。

信用情報は、良い記録も悪い記録も膨大に残っていますから、それを全部チェックするのは当然無理。
そのため、「一瞬で審査できるように」、単純に点数にするわけです。

クレジットスコアは、信用情報機関のように「公の組織」がつけているわけではありません。
信用情報を見ながら、それぞれの業者・ブランド・銀行が「独自で採点」するものです。

2.個人信用情報について

クレジットスコアの大本になる、個人信用情報。
ここでは、それを管理する組織や、カードローン・クレジットカードの審査への影響について書きます。

2-1.管理する組織「個人信用情報機関」について

個人信用情報を管理するのは「個人信用情報機関」という組織。
下の3つの組織があります。

  • JICC(ジェーアイシーシー)
  • CIC(シーアイシー)
  • 全国銀行個人信用情報センター

「全国銀行個人信用情報センター」は主に銀行カードローンなど、銀行が絡む融資の情報を管理しています。
JICCとCICについては、違いはほとんどなくなりつつあります。

多くの人のキャッシング履歴は、JICCかCICが管理。
なので、自分の信用情報がどうなっているか確認したい場合、このどちらかに開示請求をします。

2-2.どういう記録が残っているのか

たとえば下のような記録が残っています。

・審査の申し込み…直近でよそで申し込んでいると不利。
・返済の遅延・延滞…分割払いの遅延なども含む。
・強制解約・強制退会…自主的な解約は、記録されてもマイナスにはならない。
・債務整理…自己破産、任意整理など。

…というものです。

ちなみに「遅延は61日以上でないと記録されない」とされていますが、実際には、1日の遅延でも数回したら、記録されることもあるようです。

2-3.どのくらい審査に影響するのか

審査への影響度は、まちまちです。

たとえば「同じ日数の遅延」でも、その時の金額によって違います。
大きい金額で遅延すれば、当然大きなマイナスになります。
逆に小さい金額なら、そもそも記録自体されないこともあります。

(61日まで記録されない、というのはこういう少額のケースが多いでしょう)

記録が残る長さも、内容によってそれぞれ。
たとえば債務整理(自己破産など)は、5年~10年記録されます。

JICC、CICでは5年、全国銀行個人信用情報センターで10年記録される、ということです。
強制解約や強制退会も、同じくらいの年数、記録されると言われています。
(これも悪質度により、多少変動します)

一番期間が短いのは「審査の申し込み」で、半年だけ。
逆に言うと、審査落ちしてから半年は、新たな審査を受けない方がいい、ということです。

(連続2社まではOKとされています。3社はやめましょう)

3.クレジットスコアについて

上にも書いた通り、クレジットスコアは「良い記録も悪い記録も」すべて含めて「点数化」したもの。
ここでは、クレジットスコアがキャッシングの審査にどれだけ影響するか、などをまとめます。

3-1.クレジットスコアに影響する要素

クレジットスコアに影響する要素・重要なポイントは下の通りです。

■借入残高
今返済中の借入残高。
クレジットカード・キャッシング・分割払いなどすべて含みます。

■過去の返済履歴
借入残高と同じく、すべての融資・分割払いなどの返済履歴。

■口座種類
キャッシング・クレジットカード・分割払いなど、それぞれの比率がどうなっているか。
(住宅ローンなど、信用できるものの比率が高いほどいいです)

■口座保有歴
上の口座(契約)を、それぞれどのくらいの期間しているか。
(長いほどいいです。ただし、遅延があったら逆効果)

■新規契約口座
最近新しく契約したローンなど。少ない方がいいです。

以上のようなポイントが、クレジットスコアでは重要になります。

3-2.クレジットスコアを上げる方法は?

クレジットスコアを上げる(改善する)方法は、主に下のようなものがあります。

■新規の申し込みをしない
キャッシング・クレジットカードなど全て含みます。

■クレジットカードの保有枚数を減らす
たくさん持っていると「まとめて借金して、逃げる可能性がある」と危惧されます。
逃げなくても、破産の可能性は高いです。

■同じクレジットカード・ローンの利用を継続する
特にクレジットカードの継続は重要。
キャッシングの継続は、世間的にはマイナスとされますが、貸金業的にはプラスになります。
(長年、業者に利益をもたらしてくれる人、と判断されるので)

■複数のカードローン・キャッシングを一つにまとめる
いわゆる返済計画の再編です。
一つの業者からたくさん借りている=「その業者が、その人を信用している」ということになります。

たくさんの業者から借りているのは、その逆なのでマイナス評価になります。

■借入残高を減らす
当然ですが、借入残高は少ない方がいいです。

■限度額いっぱいまで使わない
常に限度額の2割~3割程度に抑えるのがベストです。
1割まで行くと、今度は業者が儲からないので、2~3割がベストなのです。

…以上のような方法で、クレジットスコアを上げることができます。

3-3.「クレジットヒストリー」との違い

「クレジットスコア」と「クレジットヒストリー」の違い。

これは簡単で「クレジットヒストリー=信用情報」です。
そして「クレジットヒストリーを元に点数化した」ものが「クレジットスコア」です。

つまり、クレジットヒストリーの方が大本のデータですね。
(クレジットヒストリーは略して「クレヒス」とも呼ばれます)

4.まとめ&補足「借りない人より、借りて返済する人の方が高評価」

世間的には「借金自体しない人」が一番信頼されます。
しかし、キャッシングやクレジットカードの世界ではそうではありません。

「借りない人」より「借りて返してくれる人」の方が、信用されるんですね。
「まだキャッシングしたことがない」という人は、マイナスもありませんが、プラスのスコアもありません。

これに対して、以前に借り入れして問題なく返済した人は、プラスのスコアが貯まっているので有利です。

というように、RPGの経験値のように積み上げていけるのがクレジットスコア。
このスコアを上げるために、あえて「ハウスカード」などの審査が甘いクレジットカードを作り、そこで返済実績をつける…という方も多いです。

過去に返済トラブルを起こしてしまった方は、そうして失敗を取り返すのもいいでしょう。

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