審査が不安でもお金は借りたい。絶対に貸してくれるキャッシングは?

キャッシング基礎知識

2015.06.16

mag023
当然ですが、「絶対に貸してくれるキャッシング」はありません。
一応ありますが、それは闇金です。

闇金に手を出すのは問題外として、もう少しまともな選択肢だと「独自審査の業者」があります。
この業者は、大手の消費者金融では審査に通らない人でも、通ることがあります。

ただ、独自審査は金利が高いのと、借入・返済がやや不便なので、あまりおすすめできません。
ここでは「信用をつけて、大手の消費者金融から借りる」ことを中心に、アドバイスします。

【目次】

1.短期間で信用をつけ、審査に通る方法
1-1.バイトを増やし「期待年収」を増やす
1-2.少しでも今の借入残高を返済する(不要品の売却などで)
1-3.借入件数が多い場合、一つにまとめる
1-4.使っていないクレジットカードを解約する

2.独自審査とは何か?
2-1.個人信用情報にキズがあっても審査に通ることも
2-2.金利は、大手消費者金融の1割増し
2-3.借入・返済が大手消費者金融より不便

3.まとめ「闇金業者だけは、絶対に借りてはいけない」

1.短期間で信用をつけ、審査に通る方法

キャッシングの審査で必要な「信用」。
実はこれは、短期間でもある程度身につけることができます。
ここでは、その方法を紹介します。

1-1.バイトを増やし、給与明細の月収を増やす

年収は、キャッシングの審査でも特に重要な項目。
基本的に年収は「昨年の年収」を指します。

しかし、現時点でバイトを増やすなどして稼いでいる場合、それが証明できれば、「期待年収」として、年収を多めにカウントしてもらうこともできます。

消費者金融では「50万円までは収入証明書不要」ですが、「出してはいけない」わけではありません。
なので、バイトを増やし、この数ヶ月の月収を去年より多くしたら、それも審査で用意しましょう。

そして、無人契約機などで「直近数ヶ月の給与明細も出せる」ということを告げます。
「では、そちらもご送信ください」と言われるか、「お客様の場合、50万円以内なので、大丈夫でございます」と言われるかは、業者次第です。
(あるいは、あなたの信用度次第)

どちらにしても「実際に稼いでいる」というのは強みです。
「給与明細を出せる」と告げると、「ああ、この人のこの年収は本当なんだな」と思ってもらえますし、実際に本当です。

このように「期待年収」を増やすことで、審査に申し込みやすくするのも効果的です。
(ただし、数ヶ月以上、その新しいバイトを続けて初めて、できることですが)

1-2.少しでも今の借入残高を返済する(不要品の売却などで)

これはすぐにできる方法。
貯金など、とにかく現金をかき集めて、今の借入残高を少しでも減らします。

借入残高が小さいほど、当然審査で通りやすくなります。
どうしても貯金が必要なら、審査に通った後、借り入れしてまた貯金に補充しましょう。

貯金以外でも、不要品の売却や、親友達に借りるなど現金を調達する方法はいろいろあります。
それらの全部の手段を使って、少しでも借入残高を減らしましょう。

1-3.借入件数が多い場合、一つにまとめる

同じ借入総額でも、借入件数が多いか少ないかで、断然信用度が違います。
借入総額より、むしろ借入件数が重要なくらいです。

たとえばB社が、あなたに多く貸しているということは、B社がリスクを背負って、あなたを信用しているということ。
ということは、借入総額が多くても「それが1社だけ」なら、ある程度信用できる人、ということになるのです。

なので、返済計画再編のためのローンなどを使って、まとめられる場合はできるだけ一つにまとめ、返済計画を再編しましょう。

1-4.使っていないクレジットカードを解約する

クレジットカードが多いということは、それらを一斉に使って、キャッシングしたりショッピングしたりできる、ということ。

これは、お金を借りるだけ借りて逃亡する人や、自己破産する人がよく使う方法です。
「クレジットカードが多い」ということは、そういうリスクがある、と見なされるわけです。

なので、使っていないクレジットカードはできるだけ解約しましょう。
これも「借入件数」と同じで、少ない方が審査では有利なのです。

2.独自審査とは何か?

独自審査は「信用情報に頼らず、その会社独自で審査する」ということ。
「自社審査」とも言われます。

2-1.個人信用情報にキズがあっても審査に通ることも

「信用情報に頼らない」ということは、「信用情報に問題があってもOK」ということ。
絶対OKというわけではありませんが、「信用情報でほぼ全て決まり」の大手よりは、審査に申し込みやすいわけです。

極端な話「ブラックリストに載っている」人でも、通る可能性はあります。
ブラックリストと言っても程度がいろいろなので、人によりますが。

2-2.金利は、大手消費者金融の1割増し

独自審査はこのように審査に申し込みやすい分、金利が高いです。
キャッシングの金利は実質年率という数字で表しますが、その実質年率の上限が、

  • 大手消費者金融…18%(実質年率)
  • 独自審査の業者…20%(実質年率)

となっています。大体の目安としては、10万円を1ヶ月借りた時の利子が、

  • 大手消費者金融…1500円
  • 独自審査の業者…1700円

…という風です(概算ですが)。

10万円で月200円の差ということは、50万円だと「月1000円」の差。
それが年間だと「1万2000円」の差です。

金額が大きかったり、返済期間が長かったりすると、どんどん不利になっていきます。
そして、独自審査でないと受からないような方は、大抵借入金額も大きいし、返済にも時間がかかるもの。

なので、できるだけ金利の安い大手の消費者金融で借りるべきです。

2-3.借入・返済が大手消費者金融より不便

さらに、独自審査の業者は中小業者なので、借入・返済が不便です。
大手のように全国の銀行・コンビニのATMで利用できる、ということがないため。

借り入れが不便なのは別にいいのですが、返済が不便というのはやっかいです。
返済が提携コンビニATMでも簡単にできれば、誰でも思いついた時にすぐ返せます。

たまに財布に余裕がある時など、コンビニに立ち寄って、思い出したらすぐ返済すればいいのです。

…ということが大手ならできるのですが、独自審査の中小業者ではできません。
この点も、独自審査(自社審査)のデメリットといえます。

3.まとめ「闇金業者だけは、絶対に借りてはいけない」

ここまで書いた通り、「絶対に審査に通るキャッシング」というものはありません。
あるとしたら闇金業者ですが、闇金からは絶対に借りてはいけません。
「当たり前」と思うかも知れませんが、実際に借りてしまう人がいるから、何十年も闇金という職業が続いているのです。

最近流行りの「ソフト闇金」というのもありますが、あれは全然ソフトではありません。
街中の張り紙で見かけたある業者の場合、計算したら「10日で4割」の金利でした。

これは、闇金としてマックスレベルの「トゴ(10日で5割)」に迫るレベルです。
『闇金ウシジマくん』の主人公が、このトゴで貸し出している闇金です。

元祖借金漫画の『ナニワ金融道』でも、「トイチ(10日で1割)」で、闇金とされています。
(かなりの悪役として登場します)

その4倍ですから、全然ソフトじゃない、というのがよくわかるでしょう。
それでも「絶対に借りられる業者」というのを探すと、もうこういう業者しかないのです。

「絶対借りられる」はあり得ないので、他のどこからも借りられない状態になったら、債務整理や国の融資を検討しましょう。

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