事業用OKの消費者金融なら アコム・プロミス・アイフル!ビジネスローンについて
普通、カードローンの使い道は自由です。
しかし、銀行カードローンの場合は「事業用には使えない」ということが多いです。
これに対して、消費者金融は事業用資金でも「使っていい」という所が多いです。
現在、消費者金融の大手は5サービスありますが、アコム・プロミス・アイフル・SMBCモビット・ノーローンと、全部「事業用OK」です。
ここでは、その中でも特に「事業者向けローン」を専用に設けている、プロミス・アイフル・アコムについてまとめます。
【目次】
1.消費者金融大手3社の事業者向けローン
1-1.プロミス「自営業ローン」
1-2.アコム「ビジネスサポートカードローン」
1-3.アイフル「事業サポートプラン」
2.銀行から借りる、事業用ローン・キャッシング
2-1.オリックス・クレジット「オリックスクラブカード」
2-2.みずほ銀行「事業ローン」
2-3.東京スター銀行「スタービジネスカードローン」
3.まとめ「事業者向けローンも金利は安くない。借りすぎないこと」
1.消費者金融大手3サービスの事業者向けローン
先にも書いた通り、「事業者向けローン」(ビジネスローン)を専用で用意しているのは、大手で3サービス。
「プロミス・アイフル・アコム」です。
このうち、一番のおすすめはプロミス、2番目はアコムですが、その理由をまとめていきます。(※プロミスはSMBCコンシューマーファイナンスのブランドです。)
1-1.プロミス「自営業ローン」
プロミスが一番おすすめの理由は、まず「金利が安い」こと。
下限金利(一番安い金利)を比べると、3社は下のようになっています。
- プロミス…6.3%(実質年率)
- アコム…12%(実質年率)
- アイフル…12.775%(実質年率)
…という風です。
圧倒的にプロミスが安いことがわかりますね。
「プロミスだけ、限度額が大きいんじゃないか?」と知識のある人は思うかも知れません。
たくさん借りるほど、金利は安くなるからです。
しかし、限度額も同じなんですね。
3社とも「最高300万円」で、プロミスだけがこのように安くなっているんです。
アコム・アイフルのほぼ半分の金利です。
また、上限金利(高い方の金利)も、プロミスが一番安いです。
プロミスは「17.8%」で、アコム・アイフルは「18%」。
僅差ではありますが、どちらの場合の金利もプロミスが一番安いということです。
1-2.アコム「ビジネスサポートカードローン」
アコムの「ビジネスサポートカードローン」のメリットは、まず「使い道が自由」ということ。
3社の中で一番自由なのは、アコムです。
アイフルは「事業用限定」で、プロミスは「生活費・事業費」となっています。
「生活費」がOKなら大体OKですが、それでも使えない場面が多少はあるでしょう。
(遊興費など)
しかし、アコムは遊興費も含めてすべて自由なんですね。
というわけで、使い道の広さでアコムを2番目におすすめします。
もちろん、使い道が広いというのは、事業者向けローンではそれほど重要ではありません。
ほとんどの個人事業主・会社経営者の方は、借りたお金をそのまま全部事業につぎ込むでしょう。
しかし、利用用途が狭いよりは広い方がいいので、これはメリットだと言えます。
■審査で用意する書類が少ない
もう一つ、アコムの事業者向けローンがアイフルよりも優れているのは、「審査の必要書類が少ない」ということ。
アイフルは「決算書2期分」が必要なのに対し、アコムは「確定申告書1期分」です。
さらにアイフルは「商業登記簿謄本」も必要で、こちらの方が審査が複雑になっています。
その分審査に申し込みやすいかも知れません。
なので、一概にアイフルのビジネスローンがアコムに劣るというわけではないのですが、とりあえずアコムの方が申し込みは楽です。
という理由で、アコムのビジネスローンを2番目におすすめします。
1-3.アイフル「事業サポートプラン」
アイフルの事業サポートプランプランは「無担保」と「不動産担保」の2種類のプランがあります。
不動産担保の方は、他の消費者金融がほぼ提供していないもので、アイフル独自の個性・メリットがあります。
もし不動産を担保にできて、たくさんのお金を必要としている方がいたら、アイフルの「不動産担保」のプランはおすすめです。
逆に「無担保」の方になると、正直プロミスとアコムにやや劣るという印象。
金利はプロミスの方が上ですし、審査の楽さ&使い道の自由さはアコムの方が上です。
また、プロミス・アコムは個人事業主でも法人経営者でも「限度額300万円まで」ですが、アイフルは個人事業主は「250万円まで」になっています。
…というように、アイフルの事業サポートプランは、無担保の場合はやや不利です。
ただし、「不動産担保」の場合は、先にも書いた通り、他の消費者金融にはない個性があるので、おすすめです。
2.銀行から借りる、事業用ローン・キャッシング
冒頭で「銀行カードローンは事業性資金が借りられない」と書きましたが、事業者向けローンを別にもうけている銀行はあります。
ここではそれらの銀行カードローンを紹介します。
2-1.オリックス・クレジット「オリックスクラブカード」
オリックス銀行と同じグループの「オリックス・クレジット」が提供するローンです。
(正確には銀行ではありませんが、オリックス銀行とオリックス・クレジットはよく似ているので、ここでは一緒にします)
この「オリックスクラブカード」は経営者・個人事業主専用カードローンということで、事業用に自由に使えます。
限度額は最高500万円、金利は6.0%~17.8%となっています。
限度額はオリックス銀行の普通のカードローンより、むしろ低くなっています。
(オリックス銀行カードローンは最大800万円)
金利については、オリックス銀行カードローンと同じくらいです。
こうして見ると、一見メリットが少ないように感じられるかも知れません。
しかし、普通のオリックス銀行カードローンは「事業用は利用不可」です。
それが事業用に使えるという点で「オリックスから借りたい」という方で、事業用の場合はこちらが便利です。
(日頃オリックスを使っている方は、事業用の融資でもオリックスで申し込んだ方が何かと得でしょう)
2-2.みずほ銀行「事業ローン」
みずほ銀行も「事業ローン」を持っていますが、これはかなり「お堅い」です。
「オリックスクラブカード」のような、普通のカードローンに近いノリではなく、完全に「企業の資金調達」のような感じです。
具体的な金利・金額などは書かれておらず「多店舗展開企業・ディーラー・団体・組合向け」とだけ書かれています。
これを見る限り、普通の自営業の方や個人事業主の方が手を出せるようなローンではないでしょう。
(他のメガバンクの三菱UFJ銀行や、三井住友銀行も基本同じです)
2-3.東京スター銀行「スタービジネスカードローン」
東京スター銀行は、名前に「カードローン」と入っているだけあり、みずほ銀行よりは大分「気軽に借りられる」印象。
この点、オリックス・クレジットと同じです。
金利は実質年率で「6.5%~14.5%」。
プロミスの自営業ローンの金利が「6.3%~17.8%」なので、上限金利ではプロミスより断然安いです。
代わりに下限金利はプロミスの方が安いですね。
東京スター銀行の最大限度額は「500万円」。
プロミスの最大限度額は「300万円」です。
ということは、200万円~300万円くらいなら「プロミスの方が安い」可能性があります。
東京スター銀行は「500万円まで行って」ようやく6.5%です。
これに対して、プロミスは「300万円ですでに」6.3%なわけです。
ということは、その手前の200万円あたりから、すでにプロミスの金利の方が安いはず。
なので「200万円~300万円」程度の金額を借りる方なら、東京スター銀行より、プロミスの方がいいでしょう。
3.まとめ「事業者向けローンも金利は安くない。借りすぎないこと」
ここまで紹介した通り、事業者向けローンといっても、実はそんなに金利は安くありません。
「貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)」なので、「すでに個人用で目一杯借りている」という方でも、新たに借りられるというのが唯一のメリットです。
(唯一というと言い過ぎかも知れませんが)
事業用でも普通のカードローンと金利は変わらないので、あまり長期間借りていると、事業をしているのか、事業ごっこをしているのかわからなくなってしまいます。
事業をしているなら、お金にならないこと・やたらにお金が出て行くことは「社会から求められていない」とバッサリ割り切り、さっさと捨てる…というのも大事です。
大戦中の日本軍が「殉死した英霊のために」と言って、なかなか戦争を辞められなかったように、感情に囚われると、大変なことになってしまうのです。
事業をしているなら、徹底的に合理的に生きましょう。
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