収入証明書はいくらの借入から必要?銀行カードローン各社比較
銀行カードローンの審査で収入証明書が必要になる金額は「300万円」が基本です。
「100万円」や「200万円」の銀行もありますが、これは少数派。
まず一覧を紹介し、それから銀行カードローンの収入証明についてまとめます。
■見出し一覧
1.銀行カードローンの審査の収入証明・まとめ
1-1.各銀行の「収入証明書が必要な金額・一覧」
1-2.メガバンクほど金額が小さい理由
2.三大メガバンクの金額は、なぜ100万円ずつ違うのか?
2-1.金額の大小で、一長一短がある
2-2. 金額を分けることで、ターゲットの重複を少しでも避けられる
3.まとめ「規程の金額の範囲内でも、収入証明書が必要になるケース」
1.銀行カードローンの審査の収入証明・まとめ
1-1.各銀行の「収入証明書が必要な金額・一覧」
主な銀行カードローンの「収入証明書が必要になる金額」です。
■50万円超
・三菱UFJ銀行
■100万円
・住信SBIネット銀行(カードローンN)
■200万円
・みずほ銀行
■300万円
・オリックス銀行
・横浜銀行
・イオン銀行
・三井住友銀行
・横浜銀行
・楽天銀行
・じぶん銀行
・住信SBIネット銀行(Mr.カードローン)(Mr.カードローン)
…という風です。
見ての通り、圧倒的に300万円が多いです。
メガバンクの三菱UFJ銀行やみずほ銀行が「金額の少ない部類」というのは、やや意外かも知れません。
(この理由は後程説明します)
何にしても、消費者金融が「50万円から収入証明書が必要」なのに対して、銀行カードローンは「300万円から」なわけです。
この点、消費者金融と銀行カードローンの財力の違いを、あらためて感じます。
(もちろん、消費者金融は審査に申し込みやすいし、最短即日借り入れしやすいのでありがたいですが)
1-2.メガバンクほど金額が小さい理由
先ほどの一覧を見て、三菱UFJ銀行・みずほ銀行という二大メガバンクが、金額が小さいことに気づいたでしょう。
この理由は、「金額でアピールしなくても、利用者が集まる」からです。
三井住友銀行はともかく、他の銀行は三大メガバンクにはやはり劣ります。
何かでアピールする必要があるので「300万円までは収入証明書不要!」という大きな金額を出して、景気付けをするわけです。
で、一つの銀行がそれをやると、他もやらざるを得ません。
他の銀行が「300万円まで!」とやっている時に「100万円まで!」とやっていると「何だケチいな」と思われてしまうからです。
実際には100万円や300万円を融資することはめったにないので、正直この辺の競争は、銀行にとってもそれほど重要ではないのです。
ただ、イメージの差がついてしまうのは避けたいので、「結局、みんな300万円」という風になったんですね。
収入証明書を見なくても、その人が300万円返済できるかどうかは、他の情報で大体わかります。
「返済できないな」と思ったら、そこで落とせばいいだけです。
というわけで「イメージが定着していない銀行」は、こうして「300万円競争」に乗っかるしかないのです。
一方、三菱UFJ銀行とみずほ銀行への日本人の信頼は絶大なので、「別にそんな競争しなくていい」わけですね。
2.三大メガバンクの金額は、なぜ100万円ずつ違うのか?
日本の三大メガバンクは、「三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行」です。
この3つの銀行の「収入証明書が必要になる」の金額は、下の通り。
・三菱UFJ銀行…50万円超
・みずほ銀行…200万円超
・三井住友銀行…300万円超
…と、100万円以上の違いがあります。
実はこれには理由が2つあります。
(1)金額の大小で、一長一短がある
(2)金額を分けることで、ターゲットの重複を少しでも避けられる
…ということです。それぞれ説明します。
2-1.金額の大小で、一長一短がある
少ない金額でも収入証明書を確認していると、確かに貸し倒れのリスクは減ります。
代わりに「手間」というコストがかかります。
小さい銀行カードローンなら大したことありませんが、三菱UFJ銀行のように日々膨大な申し込みが来ている場合、毎回チェックしていたら、そのコストはかなりのものです。
つまり「回収できないリスクが減る分、毎月確実にコストが増える」わけですね。
実は、収入証明が面倒なのは、申込者だけではなく、銀行側もなのです。
一方、三井住友銀行のように「300万円まで確認しない」というのは、コストが減ります。
と同時に「貸し倒れのリスク」もあるわけです。
このリスクは未知数ですが、代わりに「毎月のコストが減る」というのは、はっきり計算できます。
そして、みずほ銀行のように「どっちつかず」にしておけば、双方のメリットが小さくなる代わりに、デメリットも小さくなります。
…という風に、まるで「性格占い」のように、3つの銀行の狙いがはっきり分かれているわけですね。
たかが収入証明の限度額という小さな数字ですが、こういう所にも経営学が潜んでいます。
2-2. 金額を分けることで、ターゲットの重複を少しでも避けられる
これは一つ目ほど大きな理由ではありませんが、金額を分けると、ターゲットを少しでもずらすことができます。
たとえば「300万円まで収入証明書なしで借りたい」という人は、返済計画再編のためのローンなどを使おうとしているでしょう。
逆に100万円までは、返済計画の再編などでない、ごく普通のキャッシングでも使います。
といっても、収入証明書の提出はそれほどの手間ではありませんし、これだけでそんなにターゲットが変わる、というわけではありません。
なので、あくまでこれはおまけ程度の理由です。
どちらかというと、一つ目の理由がメインで、そのおまけとして、偶然ターゲットも多少ずれるようになった…と考えた方がいいでしょう。
3.まとめ「規程の金額の範囲内でも、収入証明書が必要になるケース」
最後にまとめ&補足として「これらの金額の範囲内でも、収入証明書が必要になる条件」を書きます。
まず「自営業・会社経営者」という場合。
これは消費者金融でも同じですが、これらの職業・属性はカードローンでは信用されないので、収入証明書が必要になります。
私も自営業なので憤懣やるかたないですが、自営業の評価は「パートの方よりも下」なのです。
(憤懣というのは冗談ですが)
キャッシング審査ではとにかく機械的に「安定性」を求めます。
自営業や会社経営者というのは、確かに爆発的に収入が増える可能性がありますが、爆発的に収入が下がる危険もあります。
カードローン会社や銀行としては「安定してちびちび返済してくれる」のが一番嬉しいんですね。
毎月の売上の計算が立つし、ゆっくり返済してくれた方が、利息がたくさん取れるからです。
なので、こういうコツコツ返済が好きな会社員・公務員などの方が、性格的にもいいのです。
「一発ドカン」の会社経営者タイプは、あまり歓迎されないんですね。
という風に自営業というのが、収入証明書が必要になる一つのケース。
もう一つは「信用度が単純に低い」というもの。
これまでに返済トラブルを起こしている、今の与信状況が悪い(借入総額が多いなど)…ということです。
また、無人契約機の審査で、挙動不審だった場合なども、念のためにこうした書類を追加で出すように言われることがあります。
(生まれつき挙動不審な人は、頑張って落ち着いた演技をしてください)
…という例外のケースもありますが、基本的には、銀行カードローンもここまで書いた金額なら、収入証明書は不要です。
気軽に申し込みしてください。
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