借入限度額・金利を徹底比較!信販系カードローン
信販系というのは「クレジットカード系」ということ。
つまり「本業がクレジットカードの会社が、提供しているカードローン」ということです。
代表的なのは、オリックス・クレジットの「VIPローンカード」、クレディセゾンの「マネーカード」などです。
ここでは、これら信販系のカードローンについて、金利や借入限度額などの条件で比較します。
■見出し一覧
1.信販系カードローンの金利を比較
1-1.4つの信販系カードローンの金利一覧
1-2.普通の借入金額で一番安いのは、クレディセゾン
1-3.大きい金額を借りた時、一番安いのはオリックス・クレジット
1-4.オリコ・三菱UFJニコスは、消費者金融と変わらない
2.借入限度額で信販系カードローンを比べる
2-1.4つの業者の最大借入限度額一覧
2-2.信販系カードローンは貸金業法第13条の2第2項の規定の対象になる
3.信販系カードローンでキャッシングするメリット
3-1.クレジットカードでもポイントが貯まる
3-2.家庭に入っている女性でも借りられる
4.まとめ「クレジットカードのキャッシング枠も、信販系の一種」
1.信販系カードローンの金利を比較
1-1.4つの信販系カードローンの金利一覧
主な4つの信販系カードローンの金利を一覧にすると、下の通りです。
・クレディセゾンマネーカード…15.0%
・三菱UFJニコスローンカード…6.0%~17.6%
・オリコカードローン…4.5%~18.0%
・オリックスクレジットVIPローンカード…3.0%~16.8%
以下、これらの金利について説明します。
1-2.普通の借入金額で一番安いのは、クレディセゾン
金利は、たくさん借りれば借りるほど低金利になります。
そして、普通の借入金額は小さいので、「一番高い金利=上限金利」が適用されます。
つまり、ほとんどの人は金利を見る時「上限金利」だけを見ればいいんですね。
下限金利は無視していいのです。
そうして上の金利一覧を見た時、上限金利が一番安いのは「クレディセゾン」。
その他のカードローンの上限金利にかなりの差をつけています。
というわけで、普通の人は上の4社の中では、クレディセゾンで借りるのが一番低金利なんですね。
その他の条件を無視して、金利だけ見た場合、一番おすすめです。
1-3.大きい金額を借りた時、一番安いのはオリックス・クレジット
逆に大きい金額を借りた時は、上限金利か、それに近い金利になります。
その点では、上限金利が安いのは「オリックスクレジット VIPローンカード」の3.0%。
なので、たくさん借りる方は、オリックスクレジットがおすすめです。
ただ、この3.0%というのは最大の800万円まで借りた場合の金額。
これに近づく場合でも500万円くらいは借りる必要がありますが、実際には、500万円借りるには最低でも年収1000万必要です。
ということで、一般の人の場合、下限金利の安さはあまり関係ない…と考えていいでしょう。
1-4.オリコ・三菱UFJニコスは、消費者金融と変わらない
オリコの金利は「4.5%~18.0%」。
三菱UFJニコスの金利は「6.0%~17.6%」です。
消費者金融の平均は「4.5%~18.0%」なので、まさにオリコと一致。
三菱UFJニコスもほぼ似たようなものです。
普通の人に適用される金利は上限金利なので、三菱UFJニコスの「17.6%」というのは、オリコや消費者金融よりも有利といえます。
ただ、消費者金融でもプロミスは「17.8%」ですし、それと比較すると、三菱UFJニコスの上限金利も、そこまで特別安いわけではありません。
(ちなみに、じぶん銀行カードローンの上限金利も17.6%です。銀行カードローンの中にも、上限金利が消費者金融レベルの所は、結構あります)
2.借入限度額で信販系カードローンを比べる
2-1.4つの業者の最大借入限度額一覧
最大の借入限度額で、4つの信販系カードローンを比較すると下の通りです。
・クレディセゾン「マネーカード」…100万円
・三菱UFJニコス「ローンカード」…500万円
・オリコ「カードローン」…500万円
・オリックスクレジット「VIPローンカード」…800万円
見ての通り、ものすごい金額差があります。
一番小さいクレディセゾンと、一番大きいオリックス・クレジットの差が、実は700万円もありますね。
ただ、個人的には100万円で十分な気がします。
十分ですし、実際に500万円などの限度額で借りるのは難しいです。
理由は次で説明します。
2-2.信販系カードローンは貸金業法第13条の2第2項の規定の対象になる
信販系カードローンは銀行ではないので、貸金業法第13条の2第2項の規定の対象になります。
(銀行以外の貸金業者は、すべて貸金業法の対象になるからです)
総量規制というのは「年収の3分の1までしか借りられない」という規則。
つまり、三菱UFJニコスやオリコの「500万円」という限度額を借りるには…。
何と、年収で「1500万円」必要なんですね。
これだけの年収がある人が、わざわざ信販系カードローンなどで借りたりしないでしょう。
これだけの年収があれば、職業も勤続年数もしっかりしているはずなので、銀行カードローンの審査も余裕で通ります。
どう考えても、金利が安い銀行カードローンで500万円借りる方がいいんですね。
ましてオリックスクレジットの「800万円」になったら、年収2400万円です。
世界的に富裕層と定義されるのが、大体年収3000万円からですから、それに迫るレベルですね。
世界的富裕層の一歩手前の人が、信販系カードローンで借りる―。
そんなシュールな光景は、なかなか見られないでしょう。
ということで、この最大の借入限度額というのは、実はあまり意味がないんですね。
それぞれのカードローンの公式サイトを賑やかにするための飾りのようなものなのです。
3.信販系カードローンでキャッシングするメリット
3-1.クレジットカードでもポイントが貯まる
信販系カードローンを提供する会社は、みんな本業が「クレジットカード」です。
そのため、これらのカードローンを使っていると、それがクレジットカードのポイントに還元されることがあります。
ポイントに還元されなくても、その会社での信用度(クレジットスコア)が高くなるので、クレジットカードの限度額を上げてもらえたり、何かとメリットがあります。
つまり、メインで使い込んでいるクレジットカードがあって、その会社(たとえばセゾン)がカードローンを提供していたら、それで契約する…というのは一つの選択肢でしょう。
3-2.家庭に入っている女性でも借りられる
大手の消費者金融(プロミス・アコムなど)は家庭に入っている女性に対して融資していません。
しかし、信販系カードローンは融資している所がいくつかあります。
なので、家庭に入っている女性(自分の収入があることが条件)で、銀行カードローンから借りるのに抵抗がある…という方は信販系カードローンで申し込むのもいいでしょう。
しかし、基本は銀行カードローンで申し込むことをおすすめします。
信販系カードローンより審査が早く最短即日借り入れもできますし、金利も安いです。
(信販系カードローンの金利は、ここまで紹介した通り、消費者金融とほぼ同等です)
また、銀行カードローンの場合「配偶者の同意書不要」で借りられる銀行が多くあります。
配偶者の同意書=夫の同意書なので、夫にバレずに借りられるということですね。
信販系カードローンではこれは難しいので、その点でも銀行カードローンをおすすめします。
4.まとめ「クレジットカードのキャッシング枠も、信販系の一種」
信販系というのは「クレジット系」という意味です。
なので、クレジットカードについている「キャッシング枠」もある意味信販系カードローンの一種です。
「カードローン専門ではなく、ショッピングもできる」という違いはありますが。
機能や分類としては、ほぼ同じですね。
この辺は、あまり細かくジャンル分けする必要はないと思います。
あれこれジャンル分けしても「借金は借金」です。
多少金利が違ったりしていても、やはり借金は早く完済した方がいいので、ゴチャゴチャ分類するより「早く稼いで、早く完済する」という一番当たり前のことを、実践すべきでしょう。
「マラソンで早くなる方法」は、ひたすら走るのが一番なのです。
「合理的なトレーニング」というのは、ある程度のレベルに達してから考えること。
初心者の場合は、ひたすら走った方がいいのです。
それと同じで、カードローンの比較も、よほど大きな金額を借りるのでなければ、ぶっちゃけそんなに大した違いはありません。
「早く借りて、早く日払いのアルバイトなどをして、早く完済する」というのが一番いいのです。
どんな世界でも、一番大事なことほど簡単なルールなので、そういう基本を大事にしてください。
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