消費者金融と銀行のおまとめローンの違いは何?
この記事で分かること
家庭に入っている女性でも返済計画を再編できるかどうか
消費者金融・銀行の返済計画再編のためのローンの最大の違いは、家庭に入っている女性でも返済計画の再編ができるかどうか…ということです。
- 消費者金融…できない
- 銀行カードローン…できる
これが大体の違いになります。例外もありますが、大体はこのようになると思って下さい。
消費者金融は、専業主婦では借入不可
そもそも、返済計画再編のためのローンに限らず、アコム・プロミス・SMBCモビット・アイフルなどの大手の消費者金融は最初から「家庭に入っている女性ではキャッシングできない」という風になっているんですね。これはキャッシングの知識がある人の間ではほぼ常識ですし、多くのカードローンの情報サイトに書かれているので、知っている方も多いでしょう。
このルールは返済計画再編のためのローン・借入先の変更ローンになっても変わりません。たとえばプロミスの「貸金業法に基づく 返済計画再編のためのローン」の商品説明書を見ても「ご本人に収入がある方」と、借入資格が明記されています。主婦については「パート・アルバイトの収入がある方はお申込みいただけます」ということで、「お仕事をしていない家庭に入っている女性では借入不可」ということが暗示されています。(暗示というべきか、明記というべきか迷いますが)
銀行カードローンはもともと借入可能
一方の銀行カードローンはどうかというと、こちらは逆に「普通のキャッシングの時から、家庭に入っている女性でも借入可能」となっているわけですね。すべての銀行カードローンが融資可能というわけではありませんが、大方の銀行カードローンは家庭に入っている女性でもキャッシングできる…というルールになっています。
そして、銀行カードローンは、普通のキャッシングをそのまま返済計画の再編・借入先の変更に活用するので、この専業主婦の借入資格に関するルールは、そのまま返済計画の再編の時でも適用されるということです。
銀行カードローンでも一部は融資不可
上に書いた通り、銀行カードローンも全てが「家庭に入っている女性でも借入可能」となっているわけではありません。たとえば新生銀行カードローン レイクは、家庭に入っている女性ではほぼ借入不可と言われています。
新生銀行カードローン レイクの公式サイトの商品概要説明書では「原則安定収入がある方」と書かれていて、「自分の収入がないとダメ」と明記されているわけではありません。つまり、例外的な状況・条件であれば、家庭に入っている女性でも借りられるという可能性はあります。
しかし、ネット上の評判・体験談を見る限りは、新生銀行カードローン レイクで無専業主婦々キャッシングをするというのは、難しいようです。おそらく同じように「原則安定収入が必要」と書かれている他の銀行カードローンと比較しても難しいだろう…という印象です。(代わりに自分の収入があるパート・アルバイト・フリーターなどの方々の審査通過率は、他の銀行カードローンよりも高いと推測できます。)
このあたり、キャッシングの審査基準というのは少々曖昧というか、最終的には、その人の信用度(クレジットスコア)などに応じてケースバイケースで決まるというのが実情なので、何ともいえません。同じ年収1000万円でも、サラリーマンのそれと芸能人のそれでは、まったく評価が違います(驚くかも知れませんが、芸能人の方が圧倒的に評価が低くなります。「来年年収ゼロもあり得る」からです)
ということで、一口に専業主婦と言っても審査基準は分かれるわけですが、全体的には、新生銀行カードローン レイクでは、専業主婦は普通のキャッシングもできないし、借入先の変更・返済計画の再編もできないと思っていただいた方がいいでしょう。
専用のコース・プランがあるかどうか
もう一つ、銀行カードローン・消費者金融の返済計画再編のためのローン・借入先の変更ローンの違いとして、専用のコース・プランを持っているかどうか…という点も指摘できます。
- 消費者金融…専用のコースがある
- 銀行カードローン…専用のコースはない
という風です。以下、この違いについて説明していきます。
消費者金融は返済計画の再編専用のコースがある
消費者金融は、大手だとアコム・アイフル・プロミスが返済計画の再編専用のコース(返済計画再編のためのローン)を持っています。
- アイフル…おまとめMAX
- アコム…貸金業法に基づく 借換え専用ローン
- プロミス…貸金業法に基づく 返済計画再編のためのローン
それぞれこのような商品名になっています。アイフルについては、借入先の変更ローンでは「かりかえMAX」というまた専用のコースがあります。
消費者金融がなぜこのような返済計画の再編専用のコース・プランを持っているのかというと、「銀行カードローンと違って貸金業法第13条の2第2項の規定の対象なので、対象外になるコースを用意しないといけない」ということです。これについて詳しく書きましょう。
返済計画再編のためのローンは貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)でないといけない
返済計画の再編・借入先の変更をするには、総量規制を超えた借り入れをする必要があります。なぜかというと、今の借り入れを一掃するために、今の借入総額と同額を、一度キャッシングする必要があるからです。たとえば「現時点で100万円借りている」のであれば、「その100万円を完済するために、追加で100万円借りる必要がある」ということです。
つまり、一瞬だけですが、その人の借り入れは「200万円」になるわけですね。そして、これまでの借り入れを新しい100万円ですぐに全額返済して、残りは新しい100万円だけになる…ということです。
このように一瞬だけとは言え「今の借入総額の2倍」になるわけですから「総量規制を超えた借り入れが必須」となるわけです。なので「返済計画再編のためのローンは貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)でなくてはいけない」ということです。
銀行カードローンはもともと貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)なので…
一方の銀行カードローンはどうかというと、こちらは消費者金融と違って「最初から貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)」なんですね。なので、わざわざ「貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)の返済計画再編のためのローン」を用意する必要がありません。「普通のキャッシングを、そのまま借入先の変更・返済計画の再編に使える」ということです。
そのため、消費者金融のように返済計画の再編専用のコース・プランを用意する必要がありません。銀行カードローンに返済計画再編のためのローンというコースがないのは、別に返済計画の再編・借入先の変更を軽視しているわけではなく「必要がないから」なんですね。
唯一の例外として、新生銀行カードローン レイクは「完済応援プラン」(借換プラン)という返済計画再編のためのローンを用意しているということはあります。また、イオン銀行の場合、通常のカードローンである「イオン銀行カードローンBIG」とは別に「返済計画再編のためのローン・ネットフリーローン」というコースも用意しています。イオン銀行で返済計画の再編・借入先の変更をする場合は、通常のキャッシングを利用するよりも、この返済計画再編のためのローン・ネットフリーローンを使った方が審査に申し込みやすいかも知れません。
(こういう名前をつけている以上、おそらく借入先の変更・返済計画の再編はこちらをメインで受け付けているはずなので)
消費者金融・銀行の返済計画の再編の金利の比較
続いて、返済計画の再編・借入先の変更をする時に用いられる金利についても、消費者金融・銀行の両者の返済計画再編のためのローンの比較をしていきましょう。返済計画再編のためのローンだったら必ず低金利になると思っている方が多いでしょうが、その時の借入総額や返済計画の再編先の金利によっては低金利にならないこともあるので注意してください。
銀行カードローンの方が全体的に低金利
これは大体予想が付いたと思いますが、銀行カードローンの方が消費者金融に比べて全体的に低金利となっています。これは「上限金利」だけ比較するとよくわかります。上限金利は「100万円以下で適用される金利」なので、100万円未満の少額の返済計画再編のためのローンの時、あるいは借入先の変更の時にはこれらの金利が使われます。
- プロミス…17.8%(実質年率)
- アコム…18.0%(実質年率)
- アイフル…15.0%(実質年率)
- 銀行カードローン…14.5%(実質年率)
銀行カードローンの上限金利はいろいろあるので、あえて一括りにしましたが、平均的な銀行カードローンの上限金利は大体このくらいです。(三井住友銀行などがそうです)
こうして見るとアイフルの返済計画再編のためのローンの上限金利だけは低金利であるものの、アコム・プロミスなどは高金利であるというのがわかるでしょう。少額の返済計画の再編・借入先の変更については、消費者金融の返済計画再編のためのローンの中ではアイフルの「おまとめMAX」が断然有利となっています。
高額だったら、プロミスが有利
逆に消費者金融の返済計画再編のためのローンの中で、高額の借入先の変更・返済計画の再編になったらプロミスが低金利になります。高額というのは、大体200万円から300万円です。この場合は下限金利に近づくわけですが、下限金利だけ比較すると、消費者金融の返済計画再編のためのローンは下のようになっているからです。
- アイフル…12.0%(実質年率)
- プロミス…6.3%(実質年率)
- アコム…7.7%(実質年率)
今度はアイフルが一転して高金利になり、プロミス・アコムが低金利である…というのがわかります。特にプロミスの返済計画再編のためのローンは非常に低金利です。最高限度額300万円でこの下限金利ということは、普通の銀行カードローンよりも300万円の段階では低金利になる可能性があります。
たとえば三井住友銀行カードローンは「最大限度額800万円」で「4.0%」という下限金利です。
- 800万円で4.0%(実質年率)
- 300万円で6.3%(実質年率)
こうして比較すると、300万円の段階では、おそらくプロミスが低金利・低利息になるだろうというのは、多くの人にとって想像がつくと思います。もちろん、プロミスの返済計画再編のためのローンでも「300万円借りたら、必ず6.3%になる」というわけではありません。ただ、それは三井住友銀行カードローンでも言えることなので、その条件については同じとして考えると、やはりプロミスの返済計画の再編・借入先の変更は相当低金利ということです。(200万円以上の高額の返済計画の再編の場合は)
返済計画再編のためのローンで30日間無利息はない
カードローンの知識がある人であれば、「アコム・プロミス・アイフルで30日間無利息でお金を借りると、最初の半年程度、銀行カードローンよりも低利息になる」ということを知っているでしょう。ただ、これは普通のキャッシングだと適用できますが、借入先の変更・返済計画の再編では適用できません。返済計画の再編や借入先の変更の時は、純粋に実質年率(金利)だけで勝負する…ということになります。
(なお、プロミスで30日間無利息を適用するには、WEB明細利用・メールアドレスの登録が必要となっています。)
そのように、返済計画再編のためのローンに設定されている実質年率(金利)だけで比較してみると、ここまで書いてきたような結論になる…ということです。
- アイフルなら、少額だと銀行カードローンに近い金利
- プロミスなら、高額の時、銀行カードローンに近いか、それ以下の低金利
ということです。アコムについては、残念ながらやや中途半端なイメージがあります。しかし、すでにアコムで借り入れをしているという方なら、返済の遅延・延滞をしていなければ審査に申し込みやすくなっていいかも知れません。
銀行カードローン・消費者金融の返済計画の再編・違い
以上、消費者金融・銀行カードローンの返済計画再編のためのローンや借入先の変更ローンの違いについてまときました。最後にポイントだけ箇条書きすると、下のようになります。
- 一番の違いは「専業主婦が借入先の変更・返済計画の再編をできるか」ということ
- 消費者金融では、専業主婦の借入先の変更・返済計画の再編は不可
- 銀行カードローンだったらOK
- 金利は、少額だったらアイフルも負けていない
- 200万円から300万円の金額帯だったら、プロミスも銀行カードローン並に低金利
このようなポイントになります。銀行カードローン・消費者金融どちらであっても、返済計画の再編をすること自体に意味がありますので、もし銀行カードローンの返済計画再編のためのローンの審査に通る自信がなければ、消費者金融でまったく問題ないので、できるだけ早く返済計画の再編をした方がいいでしょう。
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