おまとめローンとは

おまとめローン

2017.07.04

電卓と数枚の一万円札とペン

多重債務を一本化する

おまとめローンとは、多重債務の一本化(借金の一本化)をするための専用のコースのことです。また、銀行カードローンなどは専用のコースでなくても、普通のキャッシングをそのままおまとめ・借り換えに使えるので、そうした「使い方」をおまとめローンと呼ぶこともあります。

おまとめローンのメリットは?

おまとめローンのメリットは、一覧にすると下のようになります。

  • 借金の一本化によって低金利になる
  • 返済にかかる手間・手数料がなくなる
  • 自分の借入状況が正確に把握できる
  • 借入状況が改善されるため、新たな借入審査に通りやすくなる

主にこの4つが、おまとめローンのメリット・長所となります。以下、特に重要な「低金利になる」「返済の手間・手数料がなくなる」の2点について解説していきましょう。

一本化によって低金利になる

特に借入総額が100万円以上の場合は、借金の一本化をすると低金利になる…というのがメリットです。なぜ100万円以上かというと、利息制限法によって、消費者金融の金利は100万円以上から「最高15.0%まで」と決められているからです。それまでは(10万円~99万円までは)実質年率18%が法定金利になっているんですね。

というわけで、現時点で消費者金融で複数ローンを借りていて、それを一本化すると100万円を超える…という場合には必ず低金利になります。法定金利でそうなっているからです。

返済の手間・手数料がなくなる

もちろん、完全にゼロになるわけではありませんが、返済にかかる手間・手数料がだいぶ少なくなる…というのは確かです。多重債務を抱えていると「今日はA社の返済、明日はB社の返済」…というように、多数の返済作業に振り回されてしまいます。特にATMや銀行振り込み・オンラインバンキングなどで返済している場合は、それらにかかる手数料も馬鹿になりません。

たとえばそれで月500円使っていたとしたら、年間で6000円になるわけです。実際には、多重債務者の方々はこうした細かい計算が苦手なので、月500円どころかもっと使っていることが多いです。(1万円以上の返済だと、ATMの利用手数料は200円を超えることが多いですからね)

おまとめローンの注意点

おまとめローンには上のようなメリット・長所もありますが、当然ながらデメリット・短所や注意点もあります。ここでは特におまとめローンの注意点について解説していきます。

必ず低金利になるとは限らない

実は、おまとめローンで借金の一本化をしたからと言って、必ず低金利になるとは限りません。というのは、下のようなケースがあるからです。

  • キャッシング総額が100万円未満である
  • 銀行カードローンに借り換えたが、消費者金融並みに高金利な銀行カードローンだった

主にこの2つのケースですね。「100万円未満だと金利が下がらない」というのは、先に書いた説明の通りです。利息制限法によるものですね。

もちろんおまとめ先の消費者金融が、自主的に低金利にしてくれるという可能性はあります。そのため「100万円未満の借り入れだったら、必ずしも低金利にならない」というわけではありません。低金利になる可能性もあります。ただ、「どちらになるかわからない」というのは、注意点として意識してください。

もう一つの「消費者金融並みに金利が高い銀行カードローンに借り換えた」というものですが、上限金利だけ見ると、消費者金融と同じ銀行カードローンというのは、実は結構あります。ジャパンネット銀行カードローン・新生銀行カードローン レイクなどがそれに該当します(どちらも下限金利は非常に安いですし、特に新生銀行レイクは無利息サービスで最強です)。

普通の銀行カードローンだったら「100万円未満の借入総額でも、銀行カードローンに借り換えるだけで低金利になる」のですが、これらの銀行カードローンだと、消費者金融のおまとめローンと同じで、100万円を超えない限りは低金利にならないのが基本ということですね。

もちろんこれもあくまで「基本」であって「銀行カードローンの側の判断で、低金利になる」可能性はあります。信用度(クレジットスコア)が高い人ほど、そのように有利な低金利で借りられる…と思って下さい。

(モテる男性は「モテる」という理由によってさらにモテる…というようなものです。有利は有利を呼ぶのです)

最終的な利子総額が増えることも?

さらに、これがおまとめローンのかなり意外な落とし穴(でも、知っていれば問題ない)という注意点です。おまとめローンによって適用金利は低くなったのに、何故か最終的な利子総額が増えるということですね。

なぜそのようなことが起きるのか。これは「返済期間が延長された」からです。おまとめローンによって借り入れの一本化をすると、これまでの返済期間は当然リセットされるわけですね。そして、借入期間を「短くする」のでは、当然利用者が不満に思うので「長くなる」のが普通なのです。

少しでもキャッシングの知識がある人であれば、ここでわかると思いますが「返済期間が長くなる=最終的な利子総額が増える」ということなんですね。金利が下がっても、「いつまでも利息ばかり払っていて、元本が全然減っていない」というのであれば、当然最終的な利子総額は高額になるのです。

ただ、これは知っていれば問題ないことです。自主的に早期返済すればいいだけですからね。知らないで「毎月の返済の負担が小さくなった」と喜んでいたら危ない…というだけの話です。

過払い金の返還請求ができなくなる?

これはおまとめローンのデメリット・短所として、以前はかなり大きいものでした。現在では過払い金の返還請求自体が、もう少なくなっているので、徐々に小さいデメリット・短所になっていますが…。

なぜ過払い金の返還請求ができなくなるのかというと、借り入れの一本化をする時に、それまで借り入れをしていたキャッシング業者を、すべて解約しなければいけないからです。解約することによって、「これまでしてきた契約の内容に対して、問題はありませんでした」と「終結宣言」をするようなものなんですね。

借りていた本人が「問題ない」と認めた以上、そのキャッシング業者で発生していた過払い金は「消滅する」のです。これは法律的にそうなっていて、貸金業者側が主張しているということではありません。

なので、多重債務の一本化をする時はまず「自分のこれまでの借り入れの中で、過払い金が生じていないか」を確かめる必要があるわけです。もっとも、過払金というのは大手の消費者金融で借りている場合「2006年以前の借り入れ」のみなので、もう10年以上経過した現在では、ほとんどの人が過払金のない状態になっているのですが…。

消費者金融のおまとめローン・一覧

おまとめローンは、銀行カードローンの通常のキャッシングを利用するのもありですが、審査に通りやすい、最短当日借入がしやすいという点では、消費者金融のおまとめローンの方が有利ということもあります。ここではそのような「手軽なおまとめローン」を利用したい方のために、アコム・アイフル・プロミスのおまとめローンについて書いていきます。

アイフルの「おまとめMAX」

アイフルは多重債務の一本化用に「おまとめMAX」、借り換え・乗り換え用に「かりかえMAX」という2種類のおまとめ・借り換え専用のコースを持っています。特に「おまとめMAX」の特徴は、おまとめ総額が少額の時に、アコム・プロミスよりも低金利になるということ。上限金額「実質年率15%」という銀行カードローンに近い金利なので、特に100万円~200万円程度の少額の借金の一本化では、アコム・プロミスよりもアイフルの方が低金利になることが多いです。

ちなみに、上限金利というのは「7.7%~18.0%」と言うような数値の中で「高い方の金利」のことです。借入総額が小さい時は、おまとめ・借り換えでも通常のキャッシングでも、この上限金利が適用されるので、「大部分の利用者のキャッシングの場合は、上限金利だけ見ればいい」わけですね。金利比較というのは「上限金利の比較」であるべきなのです。

(おまとめローンの場合は高額のことが多いので、下限金利の比較も重要になりますけどね。)

アコムの「借換え専用ローン」

アコムのおまとめローン・借り換えローンは「借換え専用ローン」という商品名です。借り換えという名前がついているので、乗り換え・借り換えしか使えないのかと思われるかも知れませんが、多重債務の一本化でも問題なく使えます。

おまとめ金利は「7.7%~18.0%」ということで、上限金利については、通常のアコムのキャッシングと全く同じです。アイフルの「おまとめMAX」の上限金利は「15%」なので、アイフルの上限金利の安さがわかるでしょう。

代わりに下限金利については、アイフルは「12.0%」で、アコムは「7.7%」です。下限金利についてはアコムの方が圧倒的に低金利になっていますね。

プロミスの「貸金業法に基づくおまとめローン」

プロミスのおまとめローンは、アイフルの逆で「下限金利が最安」とまっています。つまり「おまとめ総額が高額な時は、プロミスのおまとめローンがいい」ということですね。下限金利だけで消費者金融のおまとめローンを一覧にすると下のようになります。

  • プロミス…6.3%
  • アコム…7.7%
  • アイフル…12.0%

このように、アコム・アイフルに対してかなり大きな金利差をつけている…というのがわかるでしょう。しかもアイフルの「おまとめMAX」は最高限度額が500万円でこの下限金利なので、最高借入枠300万円のプロミスがその半分程度の金利というのはすごいことなのです。(カードローンの知識がある人なら、このすごさがわかるでしょう)

もちろん、これはアイフルのおまとめローンの金利が高いということではなく、「アイフルは、少額の借金の一本化に特化している」ということなんですね。プロミス・アイフルそれぞれ、コンセプト・利用用途が違うということです。(その点で見ると、アコムの「借換え専用ローン」は、少々金利が中途半端というイメージがあります)

おまとめローンとは・まとめ

以上、おまとめローンとは何かというテーマで、総合的にまとめてきました。最後にポイントだけ抜粋すると、下のようになります。

  • おまとめローンは、借金の一本化の専用コースである
  • 借り入れの一本化によって、低金利になるなどのメリットがある
  • 反面、過払い金の返還請求ができなくなるなどのデメリット・短所もある
  • 消費者金融のおまとめローンは審査に通りやすく、最短当日借入もできる
  • おまとめ総額が小さければアイフル、大きければプロミスがおすすめ

…というのが今回の記事のポイントです。これから多重債務の一本化・借金の一本化をしたいと考えている方などは、参考にしていただけたら幸いです。

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